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2024年05月16日

ミラーニューロンを使ったレッスン

ボイスエンライトメント ボイストレーニング レッスン 心を解き放つ 體整える

最近のレッスンでは、
ミラーニューロンを意識したレッスンを取り入れてます。

ミラーニューロンとは、
相手の動作や感覚•感情が自分の脳に移って、まるで自分のもののように感じたり、
相手の動作した時に反応している脳の部位と同じ部位が反応したりする「共感神経細胞」のことです。



レッスンでお伝えしたいことは、
身体の最深部で起こっているとても繊細なこと、なのですが、
それを言葉で伝えるのってすごく難しい。

そして、
身体の最深部で起こっていることなどと書くと、
なんかとてつもなく高度なことをやってるみたいに聞こえますが、実はとてもシンプル。

本来の自然な動きに戻すということ。
野生動物や赤ちゃんが当たり前に知っている感覚です。

動物は大人になっても自然な動きであるのに、
私たちは大人になると自然な動きや体のあり方ではなくなってしまうのはなぜでしょう?

それは、エゴという「個のものの見方、考え方、神経のくせやホルモン分泌のパターン」を持つからです。

大人になった今の身体の醸し出す状態や動きは、
個人のものの考え方、見方によって、何十年もかけて作り上げてきたもの、なんです。

身体、動きは、そのままエゴの現れといってもいい

では、大人になって身体を本来の自然な動きに戻そうとした時、何が重要なのかといえば、
身体からエゴを取り除いていくこと、なんです。

「いつも何度でも」の歌詞にある、
ゼロになるカラダ。

整体やマッサージなどで身体を整えてもらって、スッキリした〜と思っても、時間が経つとまた元に戻ってしまうのは、
私たちのものの見方や考え方が変わらないから、、
習慣化された動きもなかなか変えられません。

レッスンで、「あ、なんか掴めた!」となっても、
家に帰ってわからなくなってしまう、のも、やはり自分の持つ長年のくせの方が強いからです。

では、ものの見方や考え方が変わっていかないと、
身体の状態や動きは変わらないのかといえば、
そんなことはないのです。

そこで、ミラーニューロンの登場です。
ミラーニューロンを使って、
相手の真似をして歌っていくと、
その時はエゴが脇に追いやられてるので、
「あれ、なんだかさっきよりも歌いやすくなってる!」となります。

これは、相手がもうすでに身体の自然な使い方、
身体の最深部の精妙な使い方を体得している必要はないんです。

相手と自分は違うので、
相手を真似すると
自分の身体の使ってないところが活性化したり、
自分の身体の癖が浮き彫りになったりします。

そうやって、自分と違う歌い方の真似をしていくことで、
だんだんニュートラルな感覚を掴むことができます。

そして、私の真似もしてもらいます。
そうすれば、私が普段口頭でお伝えしているカラダの自然な使い方が、
自分でも体感できるようになってきます。
前回のレッスンで、試してもらったグループもありましたが、
みなさん一様に歌いやすくなったと。
高音でもびっくりするぐらい楽に出た!と喜んでいる方もいらっしゃいました。

そして、
身体と内面は切り離せないので、
身体が自然体になっていくことで、
エゴも自然とニュートラルになっていきます。

JIDAIさんというマイムを使った身体表現をされている方のブログの最新記事に、
「西洋流の教え方と、和流の教え方の違い」というのがちょうど書いてありました。

・西洋流の教え方/順を追ったレッスン、要素に分解したものを習得していく
・和流の教え方/師匠の真似、完成形を丸ごと真似る

たとえばバレエだと、最初にストレッチをして、バーレッスンで基礎的な動き、足の運びだけ、手の運びだけ細かく練習、そのあと、ターンとか難しいステップなどを反復練習し、最後に仕上げの曲を踊る、みたいな。

和だと、いきなり完成形の踊りを先生の真似して踊っていきます。

つまり、和流は、ミラーニューロンを使ったレッスンなのです。

それぞれの長所と短所 もあります。

・西洋流の長所/誰でもある程度出来るようになる
・和流の長所/出来るようになった時は、すでに相当な腕前

・西洋流の短所/ある程度から上に行くのが難しい
・和流の短所/出来るようになるまでが難しい

歌に関しては、私自身は西洋流の教え方しか受けてこなかったので、
ミラーニューロンを使ったレッスンというのは、とてもとても新鮮でチャレンジングだったのですが、
日本の伝統では当たり前の教え方だったということですね。

ということで、これからミラーニューロンを使ったレッスン、進化させていくので乞うご期待!!
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