2020年02月03日
倍音唱法による歌声の波形
ボイスエンライトメント
和歌を声に出して歌う「披講(ひこう)をされているマドモアゼル愛さんが、私がボイスエンライトメントの主旨をお話した際に下さった小冊子『和して歌う』より抜粋いたします。
以下、マドモアゼル愛さんこと伊藤一夫先生の文章です。
↓↓↓
倍音唱法による歌声は、どのような波形をしているのでしょうか。
これを情報環境学、感性科学の大橋力博士が特別の録音再生機器(超音波レコーダー)で測定されたものがあります。
それは、松任谷由美(ユーミン)とホーミーの歌い手の歌声を測定したもので、そのスペクトル図には、基音と倍音の2つの山型の線がはっきりと出ております。
そして、さらに、人の耳には聞こえない二〇キロヘルツを遥かに超える超音波(高周波振動)の細かい波形の線が長く長く続いております。
そして、剋目すべきは、この歌手のスペクトルの形は、同じく大橋博士が測定されたジャワ島の熱帯雨林(ジャングル)などで出ている自然音のスペクトルと類似した波形をしていることです。
すなわち、これらの音のあるいは声の波形は、次のような形をしています。
先ず、基音の大きな高い山が現れ、次に続いて、倍音の小さい低い山が表れます。そして、さらに続いて、高い山というよりも、さらに細かい波が、さざ波のように続きます。
二〇キロヘルツを超える超音波は、聴覚としては聴こえませんが、このような高周波成分を含んだ音を聞くと、人はとても快く癒された気分になるのです。
脳の血流が増加し、そして、リラックスした時に出る脳波α波が増大し、頭が活発に働くようになるのです。これを大橋博士は、「ハイパーソニック・エフェクト」と名づけておられます。
この効果は、熱帯雨林などの自然環境音に明らかに認められるだけでなく、ユーミンの歌声にもホーミーにも認められるのです。そして、声明にも、祝詞にも、これが認められるのであります。
このような歌声による、快い癒しと活性化の効果は、科学的には、これらの歌声等の波形のスペクトルの形が、自然界の音と同様の形をしていることによるものである、ということが明らかになっています。
ところが、西洋の声楽の発声法では、倍音だけでなく、ほとんど、この周波数成分は、出ておりません。
西洋の声楽の発声法による歌声のスペクトルは、都市の「人工音」のスペクトルと同じような形をしているのです。単純で明快な放物線上の山形を一つ描いて急速に減衰し、二〇キロヘルツあたりで、ほとんど消えてしまうのです。
そして、最も人工的で機械的であるピアノで代表される「西洋楽器」の音のスペクトルが、また、これと同じ形をしていることを知るとき、西洋の声楽の発声法もその伴奏をする楽器も、都市の人工音(機械音)を基にして作られてきたものではないかと思われるのであります。
これに対して、日本の伝統的な声楽の発声法もその伴奏をする楽器(「和楽器」)も、熱帯雨林や、山里の「自然音」を基にして生まれてきたものであることを感じるのであります。
これは、日本人と西洋人の感性、美学、あるいは、世界観、価値観の違い、つまりは文化の違いによるものであります。

↑(スペクトルのイメージ)
西洋人の感性や世界観、価値観、、、、
今はそれが中心となり、優れた科学技術を生み、合理的で理性優位、知的な世界を作り上げてきました。
しかし、合理性や利便性を追求するあまり、その結果としての金融の崩壊、自然破壊、分離社会による対立構造、不平等社会はあくなきレベルにまで達して、すでに限界を超えてしまっているように思います。
これが本当に私たちが望んできた「生き方」なのでしょうか?
今、本当にもう一度日本人(東洋人)の感性や世界観を一人ひとりが思い出す必要があることは、間違いありません。
その解消法の一つが、自然界にある高周波の周波数を声に含んでいくことだとマドモアゼル愛先生もおっしゃっていました。
科学的に測定したわけではないけれど、ボイスエンライトメントが追求している「トーションボイス」には、上の文章に出てくるユーミンやホーミーや声明の声と同じような「自然音」の高周波数成分を含んだスペクトルが出ているものだと私自身は日に日に確信を持っています。
まさに、「自然体」から発せられる声なわけですから。
当然ながら、「ハイパーソニック・エフェクト」も起こります。
わかる人はわかるし、わからない人はわからない、
「わかる、わからない」を超越して、私たちの中に流れる「いのち」は感じあい、ひびきあっています。

以下、マドモアゼル愛さんこと伊藤一夫先生の文章です。
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倍音唱法による歌声は、どのような波形をしているのでしょうか。
これを情報環境学、感性科学の大橋力博士が特別の録音再生機器(超音波レコーダー)で測定されたものがあります。
それは、松任谷由美(ユーミン)とホーミーの歌い手の歌声を測定したもので、そのスペクトル図には、基音と倍音の2つの山型の線がはっきりと出ております。
そして、さらに、人の耳には聞こえない二〇キロヘルツを遥かに超える超音波(高周波振動)の細かい波形の線が長く長く続いております。
そして、剋目すべきは、この歌手のスペクトルの形は、同じく大橋博士が測定されたジャワ島の熱帯雨林(ジャングル)などで出ている自然音のスペクトルと類似した波形をしていることです。
すなわち、これらの音のあるいは声の波形は、次のような形をしています。
先ず、基音の大きな高い山が現れ、次に続いて、倍音の小さい低い山が表れます。そして、さらに続いて、高い山というよりも、さらに細かい波が、さざ波のように続きます。
二〇キロヘルツを超える超音波は、聴覚としては聴こえませんが、このような高周波成分を含んだ音を聞くと、人はとても快く癒された気分になるのです。
脳の血流が増加し、そして、リラックスした時に出る脳波α波が増大し、頭が活発に働くようになるのです。これを大橋博士は、「ハイパーソニック・エフェクト」と名づけておられます。
この効果は、熱帯雨林などの自然環境音に明らかに認められるだけでなく、ユーミンの歌声にもホーミーにも認められるのです。そして、声明にも、祝詞にも、これが認められるのであります。
このような歌声による、快い癒しと活性化の効果は、科学的には、これらの歌声等の波形のスペクトルの形が、自然界の音と同様の形をしていることによるものである、ということが明らかになっています。
ところが、西洋の声楽の発声法では、倍音だけでなく、ほとんど、この周波数成分は、出ておりません。
西洋の声楽の発声法による歌声のスペクトルは、都市の「人工音」のスペクトルと同じような形をしているのです。単純で明快な放物線上の山形を一つ描いて急速に減衰し、二〇キロヘルツあたりで、ほとんど消えてしまうのです。
そして、最も人工的で機械的であるピアノで代表される「西洋楽器」の音のスペクトルが、また、これと同じ形をしていることを知るとき、西洋の声楽の発声法もその伴奏をする楽器も、都市の人工音(機械音)を基にして作られてきたものではないかと思われるのであります。
これに対して、日本の伝統的な声楽の発声法もその伴奏をする楽器(「和楽器」)も、熱帯雨林や、山里の「自然音」を基にして生まれてきたものであることを感じるのであります。
これは、日本人と西洋人の感性、美学、あるいは、世界観、価値観の違い、つまりは文化の違いによるものであります。

↑(スペクトルのイメージ)
西洋人の感性や世界観、価値観、、、、
今はそれが中心となり、優れた科学技術を生み、合理的で理性優位、知的な世界を作り上げてきました。
しかし、合理性や利便性を追求するあまり、その結果としての金融の崩壊、自然破壊、分離社会による対立構造、不平等社会はあくなきレベルにまで達して、すでに限界を超えてしまっているように思います。
これが本当に私たちが望んできた「生き方」なのでしょうか?
今、本当にもう一度日本人(東洋人)の感性や世界観を一人ひとりが思い出す必要があることは、間違いありません。
その解消法の一つが、自然界にある高周波の周波数を声に含んでいくことだとマドモアゼル愛先生もおっしゃっていました。
科学的に測定したわけではないけれど、ボイスエンライトメントが追求している「トーションボイス」には、上の文章に出てくるユーミンやホーミーや声明の声と同じような「自然音」の高周波数成分を含んだスペクトルが出ているものだと私自身は日に日に確信を持っています。
まさに、「自然体」から発せられる声なわけですから。
当然ながら、「ハイパーソニック・エフェクト」も起こります。
わかる人はわかるし、わからない人はわからない、
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