2020年01月16日
インナーボディとつながる方法
ブログ ボイスエンライトメント
インナーボディとつながる方法
それでは、早速試してみてください。慣れないうちは、目を閉じた方が、実践しやすいかもしれません。「からだに住まう」コツがつかめたら、もう目をとじる必要はありません。
意識を、インナーボディに向けてください。からだを、内側から感じるのです。
からだは、生きていますか?
手には、生命がありますか?
腕は、どうですか?
脚は、どうですか?
足先は、どうですか?
おなかは、どうですか?
胸は、どうですか?
からだ全体をくまなくおおい、すべての臓器、すべての細胞に生命力を与えている、かすかなエネルギー場を感じることができますか?
これをひとつのエネルギー場として、からだ全体で同時に感じることができますか?
しばらくのあいだ、インナーボディを感じることに、意識を集中しつづけましょう。
インナーボディについて、考えるのではありません。
ただ、感じるだけです。
*インナーボディ=物質的な身体の中に入っている、エネルギーとしてのカラダ。
それは、肉体のもつカタチという縛りを超越したもの。
物質である身体を動かしている不死不滅の生命エネルギー。
インナーボディのさらに奥へとはいるためには、瞑想が効果的です。
長時間する必要はありません。
十分から十五分くらいも瞑想すれば十分です。
まず電話や人など、途中で邪魔がはいらないよう、事前に確認してください。
1.イスにこしかけてリラックスする
準備ができたら、いすに腰掛けましょう。
ただし、背もたれにはよりかからず、背筋をまっすぐ伸ばします。こうすれば、意識を鋭敏に保てるからです。
これ以外にも、自分で気に入っている瞑想の姿勢があれば、その姿勢で行ってかまいません。
体がリラックスしているか、確認しましょう。
2.目を閉じて、深呼吸をする
目を閉じます。二、三度、深呼吸します。
下腹部までしっかりと息を仕込みます。呼吸のたびにおなかが膨らんだり、縮んだりするのを意識しましょう。
3.インナーボディに意識を集中することで、思考を停止し「無心状態」にする
次にインナーボディー全体のエネルギーを意識します。
インナーボディについて考えるのではありません。ただ、それを感じるのです。こうすると思考活動が止まり「無心状態」になります。
「視覚効果が役に立つのでは?」と感じるなら、前節でご説明したように、光を視覚化するのもいいでしょう。
ただし、インナーボディーがひとつのエネルギー場に感じられた時点で、イメージがすべて頭から追い払い、感覚だけに意識を集中させてください。
からだの物質的なイメージがあるなら、これも同様に消し去りましょう。
4.身体と外の世界との境界を無くし「在る」という感覚とひとつになる
するとあなたの中には、万物に広がっている「在る」という感覚だけが残ります。
自分のからだと外界のあいだに、境界線が存在しないように感じられます。そして、もっと感覚強められるようにさらに意識を集中させます。「在る」という感覚とひとつになってください。
自分と自分のからだのあいだに、「観察する側」と「観察される側」という区別がなくなるくらい、感覚とひとつに溶け合いましょう。
5.からだを超越し、心地よい「大いなる存在」の空間にここちよく留まる
内側と外側という区別も、この段階では消えてしまい、「インナーボディ」という感覚さえなくなってしまいます。
あなたは体の奥へ、奥へとはいりこむことによって、からだを超越したのです。
感覚が心地よいと感じられるかぎり、この大いなる存在の空間にとどまりましょう。
6.心ゆくまで味わったら、ゆっくり意識を戻していき、目を開ける
心ゆくまで味わったら、物質的な肉体、呼吸、からだの感覚と、順次意識していき、それから目を開けます。
周囲を数分間見渡しながら、インナーボディを意識します。すぐには思考活動をしないでください。
このようにかたちにしばられない空間にはいりこむのは、とても解放感があるものです。
この方法を実践すると、カタチのアイデンティティから自由になります。
この次元は、万物が分裂して個別化する前の世界です。
この次元を、「目に見えない世界」「万物の源」「大いなる存在」と言いかえてもいいでしょう。
それは、沈黙と平和の次元であると同時に、喜びと力強い生命力の次元なのです。
「いまに在る」人の肉体は、いくらか透明になり、純粋な意識である光に近づきます。
さらに、その光が「ほんとうの自分」をつくっている要素そのものであることにも気づくでしょう。
~エックハルト・トール著 徳間書店刊
『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』より~
エックハルト・トールによれば、わたしたちは、エネルギーとしての体につながれてないから(その存在を感じられてないから)、不安や焦燥感におそわれ、快楽、物質、承認、尊敬、注目などを求めないではいられなくなるのだといいます。
人間関係で幸せが感じられないのも、ずばり、インナーボディとつながれていないからなのだと。
病気になるのも、つまりは真の生命感とつながっていないからであり、そのつながりなくして、薬とか健康法とかサプリメントとか治療とか、試し重ねるだけ無駄ということになります。
つまり、インナーボディとつながっていくかいかないかで、人生は天国にも地獄にもなるということです。
インナーボディを感じることに意識を集中するのが難しい人というのは、思考や感情、身体感覚と同化している人です(ほとんどの人がそうですが、人によって同化の強い弱いはあります)。
同化しているというのはつまり、言い換えれば主観でしか物事が見えてないという状態です。
本人は、自分や他者、周囲の状況を分析しているつもりだったとしても、それは主観に基づいた分析なので、実際に起きていることをありのまま受け入れることができません。結局自分の思いの檻の中に閉じ込められてしまいます。
インナーボディを意識するというのは、思考や感情、身体感覚をありのまま観察(客観視)し続けるという姿勢です。
「あいつ許せない」という思いと、怒りの感情と、煮えくり返る腸と同化するのではなく、
「あいつ許せない」という思考、怒りのエネルギーが体の中に沸いているという現象、それに伴う身体の感覚を、ジャッジすることなくただ観察します。
ボイスエンライトメントにおいて、「インナーボディを意識する」というのは、何よりも大切な要素です。
レッスンで行うメニューのすべてがそこをベースにあるといってもいいでしょう。
インナーボディ=体のフォノグラム(音の図形)です。
エクササイズと限定せず、歌うとき、話すとき、歩くとき、家事をするとき、いつでもどこでもインナーボディを意識するようにしてみましょう。
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